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歌唱力を上げるためには、正しい呼吸・発声・表現の仕方を身に付け、なおかつ自分らしい歌が歌えるようにトレーニングする必要があります。しっかり段階を踏んでじっくりトレーニングをし、これらすべてを身に付けないと、プロのボーカリストになるのは難しいでしょう。
ボーカリストは他の楽器演奏者と違い、自分の体が楽器になります。1ヶ月でもトレーニングを怠ればパフォーマンスは確実に落ちていってしまうので、生身の体を楽器として使うボーカリストは特にトレーニングを継続し続ける必要があります。

1.正しい呼吸法を覚え、発声のための土台作りをする。
しっかりとした歌を歌うのにはまず、正しい呼吸法を覚える必要があります。
私たちが通常行っている呼吸は胸式呼吸といい、おもに胸郭の中にある肋間筋の運動により行われます。一方、歌を歌う時に必要とされる呼吸は腹式呼吸です。お腹をふくらませて息を吸い込み、お腹を引っ込ませて息を吐き出しますが、実際は横隔膜の上下運動による呼吸のことで、横隔膜呼吸とも呼ばれています。

・「腹」を使って横隔膜を動かす。
肋骨でなく、腹を出したり、引っ込めたりさせ、横隔膜を上下させることにより呼吸します。
「吸うときは鼻で」「吐くときは口で」が基本です。
・息を吐くことから始める。
表現上は息を吸うことを先にすることが多いのですが、実際の呼吸においては、「息を吐くことを先に」行います。尚、腹式呼吸では、吐くこと、特に「ゆっくり吐くこと」が特に重要視されます。
まずは、最初に息を吐き、肺の中の空気を出し切ってから呼吸を始めると考え、「吐いてから吸う」という習慣を身につけましょう。

・腹式呼吸の基本
意識しなくとも胸式呼吸でなく、腹式呼吸ができるように習慣づけるのが一番ですが、まずは、意識して腹式呼吸を身につけることから始めましょう。「吐くときに腹をへこませ、吸うときに腹を膨らませる」という要領で行います。
まず、下腹部に手を当てて、息を吸う時にお腹が膨らみ、吐く時にへこむように意識します。
一気に息を吸ってゆっくりと「アー」と出来るだけ長く発声し、30秒を目安に挑戦すると良いでしょう。身に付くまで腹筋が筋肉痛になることもあるでしょうが、それはしっかり腹式呼吸ができている証拠です。それを続ければ、気づいたころには考えなくても自然と腹式呼吸している様になるでしょう。
また、しっかりとした土台を作るためには腹筋を鍛えることも大切なので、日ごろから腹筋を鍛えておきましょう。
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LASTUPDATE:2012-08-29





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